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【アプリ開発】商標侵害しないアプリ名をつけよう!

アプリを設計する時、サービス内容と同様にアプリの名前を決める事はとても重要な作業です。一生懸命開発したアプリが商標侵害してしまったら、とても最悪な事です。もし商標侵害してしまったら、法律では、「商標権侵害した者は10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金に処するとされているので、商標権侵害されたときには刑事責任の追及も視野に入れることができます(商標法第78)」と定められています。なので、アプリの名前は慎重に決定すべきだと考えています。

本記事では、開発者が付けたアプリの名前が商標侵害していないかどうか確認する為の手順をお伝えします。※本記事は、筆者が弁理士に相談した内容をベースに執筆しましたが、個々のケースを保証するものではありません。商標侵害していないかどうかは自己で判断するのが難しい方は最寄りの弁理士会に相談されるのがいいかと思います。

手順

商標侵害しているかどうかは、「商標名」と「用途・サービス内容」の2つの条件が審査対象となります。「商標名」が一致していたとしても、「用途・サービス内容」が一致しなければ、商標侵害にならない場合があります。

その観点で商標を侵害していないかどうか確認する必要があります。それを確認するツールとして、特許情報プラットフォームがありとても便利なサイトです。

類似群コードを検索

製品・サービスの識別番号である、「類似群コード」を検索します。

「商標」⇒「商品・役務名検索」をクリックします。

提供している製品・サービスがアプリなので、商品・役務名に「アプリケーション」と入力します。

検索結果が複数行表示されますが、重要なのは最右列の「類似群コード」です。アプリケーションの場合は、11C01になります。

アプリ名で商標検索

次は、商標侵害していないかどうか確認する作業となります。

「商標」⇒「商標検索」をクリックします。

検索項目を「呼称(類似検索)」に変更し、キーワードにアプリの名前を入力します。

「類似群コード」にのキーワードに、前項で検索した「類似群コード」を入力します。

検索結果がゼロであれば、一つ目の関門はクリアです。まだこれだけでは、商標侵害していないかどうか言い切れないです。

アプリ名を単語に分割し、単語で商標検索

次にすべき事は、アプリ名を単語に分割し、単語で商標検索する事です。マッスルマックスであれば、マッスルとマックスで分割し、それぞれの単語で商標検索する必要があります。

個人開発者が開発したアプリの名前がポケモンマッスルとした場合、これは商標侵害となりアウトです。世間はそのアプリは個人開発者でなく任天堂が開発したと思うでしょう。ポケモンの様に特定の個人・法人が想定されるような単語は避けないといけません。

前項で紹介したページで、キーワードに単語を入力します。今回の場合、マッスルと入力しました。

検索結果は、複数の法人が表示されました。商標侵害しているんじゃねーと思った方がいるかもしれませんが、この結果は、商標侵害していないと言えます。検索結果に表示された会社は、資本関係のない会社たちです。つまり、「マッスル」というワードは、色んな会社が使っている、オープンなワードと言えます。「マッスル」は造語でないので、誰もが利用できるのは当然ですよね。

最後に

以上が、商標侵害していないかどうかの確認する為の手順となります。本記事がアプリ開発にとって役立つものだと思っていますので、ぜひご活用ください。

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